チームBTB宮城レポート②   2012.6.3~6.8

                         チームBTB 森西・湯浅・島田・田中・大戸

6月6日(水)くもり

 

宮城県岩沼市 仮設住宅 里の杜 南住宅集会所
宮城県岩沼市里の杜3-4-15(総合福祉センターⅰあいプラザ内)
FIT-R運営 『健康運動サロン』 

 

      担当  ・守 理恵 IR (FIT-Rインストラクター)
          ・マリンホーム地域包括センター( 森さん、猪俣さん)
          ・岩沼市復興支援センタースマイル(黒川さん)
      見学  ・チームBTB(森西、湯浅、大戸)
      参加者 ・男性 2名 女性 4名

9:30~   血圧測定
        毎回記録を取っている

        参加者が自身で機械を操作

 

9:45~   開始
      ・椅子を使っての簡単なストレッチ
      ・岩沼市歌に合わせての体操
      ・風船バレーボール
      ・音楽に合わせて足ふみ体操
      ・床に座ってストレッチ
      ・ボールを使った名前かけ

 



      

      市歌はスローなペースなので参加者にもわかりやすい動きとなっています。

      

      風船バレーボールでは、チームBTBのアイデアで急きょリーグ戦となりました。
      先程までおとなしかった参加者も、風船が飛んできたら眠っていた瞬発力が蘇えり、
      するどいスパイクが飛んできてBTBメンバーもお手上げ状態なほどの動きでした。
      試合が終わると、参加者のみなさまはとても大笑いし、お互いを褒め称えていました。
      ゲームをしながらチームワークができたような感じでした。
      体操やストレッチだけではなく、より全身を自然に楽しく使うことを大切に、守IRが
      実施されているかもしれません。

 

      円になってひとつのボールをひとつ飛ばしに相手に渡すというゲームをしました。
      渡す時に必ず相手の名前を呼ぶというルールもあります。
      名前を呼びながら渡すことによって信頼関係が築けるようになっています。
      とてもわかりやすいコミュニケーションの方法で、みなさまは楽しそうに回されてました。
      

      現地で実践されている運動は、どこでも活用できるものだと感じました。
      今後、FIT-R、BTBとの合同ミーティングを行うことで、この実践方法をシェアし、活用していこう
      と提案が出ました。

 


 

13:00~     名取市役所ロビーにて 荒川洋平市会議員とのMT

 

       チームBTB(森西・湯浅・大戸)

 

       荒川市議は宮城県名取市閖上出身。
       今回の震災で27歳の弟さんが亡くなられ、お母様の行方もまだわかっていないそうです。
       復興のその先にある「新しい名取」をめざし、笑顔の街づくりに燃えているそうです。
       http://www.arakawayouhei.com/

 

13:30     法務局に移動  荒川市議の紹介で

 ~14:30   宮城県名取市震災復興部生活再建支援課 鈴木主査と面会
        http://www.city.natori.miyagi.jp/

       

        内容   ・BTBの主旨、目的を伝える
             ・名取市のメリット・ビジョン
                    ・神戸市と名取市の間には災害協定が結ばれている → 詳細
             ・神戸市職員が数名派遣されている
             ・新しい公共を目指す
            (官だけでなく、市民、NPO、企業等が積極的に公共的な財・サービスの提供主体

            となり、身近な分野において、共助の精神で活動する)

 

17:00~    ㈱保安企画仙台事務所 訪問・情報交換

 
        松下所長代理・IT 課 九萬原さん
          チームBTB(森西・湯浅・大戸)

 

       内容  ・震災への取り組み
           ・瓦礫の撤去
           ・野菜の購入
           ・東北へ社員旅行
           ・ボランティアセンター通しても活動など
             http://www.eks-hoan.co.jp/hoan/

 

6月7日(木)くもり時々はれ

 

9:30~   雄勝町へ向かう

 

      船越レディース訪問
      石巻市雄勝町船越地区 旧船越小学校内

 


      

      漁師の奥さんを中心とした船越レディース
      津波に遭った船越小学校の3階で名産の硯石を使ったストラップやペンダントを作っています。
      海から小学校までの集落はすべて津波に流され何の跡形もありません。
      小学校の3階まで水は上がってきました。
      レディースのみんなさんは石巻の仮設から一時間以上かけて作業場にやってきます。
      ここに集まってみんなでワイワイ話をしながら作業をすることが復興につながる一歩であると
      いいます。

 


             

                   旧船越小学校の2Fには震災の記録として津波が襲った跡をのこしています。
      集落のリーダー的存在の中里孝一さんの奥さまに案内していただきました。

 




 

                    船越地区は今後再開発され公園となるそうです.

                    そして小学校は他にすでに移転されて、船越地区は高台に集団移転の予定です.

                    移転するにはお金がいる、そのお金の工面は漁港が復興していない今後の問題となっています。
      http://d.hatena.ne.jp/funakoshi-ogatsu/20120607/1339058485

 

      帰りに地元の漁師さんにお会いしました。
      遠方に漁に出ている時に津波が襲い、戻って来たときには、息子、息子嫁、孫はどこにも
      いませんでした。
      「周りは“しょうがない”っていうけれど、“しょうがない”っていったい何なんだ」
      その言葉に、涙以外に何も出ない、ただ頷いて聴くことしかできませんでした。

 

                 

        船越地区を後にして、三陸・雄勝の漁師の会社

      『OH!GUTS!』さん 目指し雄勝町水浜へ。
      http://oh-guts.jp/
      お会いすることができず石巻市内へ戻りました。

 

      途中、津波の犠牲となった大川小学校の前を通りました。
      何もない校庭に数台のバスが止まっていました。
      祭壇の前、人々が祈りをささげてらっしゃいました。
      私たちは、只々お祈りをするのみでした。